あの本と同じ出版社で同じく終戦の7年後に発行された本がこれなんだよ。
良質な英語の例文集『和文英訳の修行』
予備編だけで500題以上、さらにたくさんの練習問題も含め120頁ある。
その後、基礎編となり考察が少し入り、さらに演習編ではじっくりと文章を精読していく。
ちなみに、基礎編はこんな感じだよ。
でも英検1級合格して、技術英検プロフェッショナルを受ける段階でなんでこんな昔の本を読んでいるんだケーン?
読むことはできても、日常の表現が口から無意識に出るレベルに達していないと感じ、英訳の参考書を探していたら、これが見つかった。
英文学者である作者が、英英辞典や新聞雑誌、小説戯曲の類から、どんな状況のもとで言われているか察しがつくような表現を厳選した例文集なんだ。
しかも、作者が「はしがき」でこんな素晴らしいことを言っている。
それが本書の予備編の暗唱用文例である。根気よくこれをくり返しくり返し読んでいただきたい。日本文をチラッと見て英文が一息にスラスラと言えるまでに自らを訓練するのである。そうしてしばらくするとその文例は次第に消化されて自分のものとなり、時に応じて英語が口を突き、指先がうずくようになる、すなわち応用ができる段階に到達する。そうしたら文例集に続く「練習問題」にぶつかっていただきたい。
佐々木高政『和文英訳の修行』文建書房昭和27年p1
英語のサイトの内容を理解して、口から簡単に出るようにしたら本番でも苦労しなかった(内部リンク)って。
暗記か、実戦か、英作文の上達には?
鳥人間は、『英文をいかに読むか』にしろ、この本にしろ、暗記推奨派だケーンね?
何か言おうとしたときに、すぐに英文を組み立てられないんだ。
だからこそ、なるべく多くの言い回しを知っておいて、
①日本語で考える→②英語に直す→③英語で話す
この①→②にかかる時間を少しでも減らそうという考えなんだよ。
それに、一言言わせてもらうと、最小限のインプットで色々な場面に対応できるような人は、語学の才能がある人だと考えている。
つまり、「楽に英語を習得したい」と考えている人には向かないと思う。むしろ、多くの例文を暗記して無意識に使えるレベルにすることが一番の近道だよ。
もちろん、理屈=英文法や語源を理解することも必要だけど、結局は「理解して覚える」ことになるから、暗記は必要だね。
よし、雉も購入するんだケーン!
ところで、中古価格が高いから貸してほしいだケーン!
アマゾンから予約できるぞ。
しかたない、旧版の中古価格が落ち着いて買うか、鳥人間から借りるかするケーン。