上級者を目指すなら『英文をいかに読むか』と『基礎英文法問題精講』【英検1級にも使えます】

こんにちは、案内役の雉だケーン。今回は、暇なときにパラパラ読み返したり、解いたりできる問題集を紹介するんだケーン。英検1級対策としても使えるので、ぜひ読んでほしんだケーン。

『英文をいかに読むか』と『基礎英文法問題精講』がおすすめ

雉(Kiji)
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鳥人間、前回「暇なときに戦後しばらくしてから発行された問題集を解いた」と言ってたけど、詳しく聞きたいんだケーン」
いいよ。でも難しいから覚悟してくれ。

 

まずは『英文をいかに読むか』だ。

鳥人間(Birdman)
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『英文をいかに読むか』の書影
鳥人間おすすめの長文読解問題集

朱牟田夏雄『英文をいかに読むか新装復刊』研究社(アマゾンリンク)

雉(Kiji)
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ううむ……なんとも硬派な表紙だケーン
そうだね、鳥人間は文建書房時代の旧版を買ったけどこの復刊版も当時の感じがよくでてると思うよ。

旧版の奥付を見てみよう。

 

昭和34年1月4日初版発行、平成15年8月30日第65版発行、とある。

 

鳥人間が買った平成15年当時の値段は税抜きで1500円

 

復刊版は税抜きで3000円だね。

でも、3000円でも安いくらいの出来栄えだよ。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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早く中身が見たいんだケーン!
パラパラッ
……オオン、難しい



そうだね、大学入試の問題集でありがちな、長文問題の中に穴埋めとか文法問題、一部和訳があるタイプのものじゃないんだ。

主に20世紀の有名な小説家や学者の文章から、学習に最適と思われるものを取り出して、紹介している。

 

つまり、与えられた全文を和訳するための問題集だね。

 

もちろん、注釈や回答訳はあるけれど、一つ一つ解釈しながら読むと、1冊解ききるまで結構な時間がかかるよ。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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モーム、オーウェル、ハックスリー、アインシュタイン、ラッセル……目次を見ただけでも多士済々(たしさいさい)だケーン。

じゃあ、今日は雉がこの本を引用してみるんだケーン。

〈4〉My reveries tend often to be concerned with my long past youth.I have done various things I regret,but I make an effort not to let them fret me;I say to myself that it is not I who did them,but the differnt I that I was then.I injured some,but since I could not repair the injures I had done Ihave tried to make amends by benefiting others -A Writer’s Notebook
朱牟田夏雄『英文をいかに読むか』文建書房p57

雉(Kiji)
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雉でもなんとか読めそうな問題を引用したケーン。
雉も雉大生なんだから、これくらいは読めないと駄目だよ。途中までは辞書を引きながらだいたいわかるね?
鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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ええっと(電子辞書を使いながら)

 

昔のことを思い返すと後悔することが多い。でも悩まされないように努力している。

 

ええっと、ここからがちょっと解釈しづらいケーン。the different I that I was thenからがちょっと、だケーン。

注釈と和訳があるから、わからなければ見てもいいよ。

ただ、回答を見る前に文法書と辞書を引いて、可能な訳を試し尽くしてから、注釈を見たほうが勉強にはなる。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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(さっそく注釈を見る)フムフム……あっ!なるほど。「今の私でなく、当時の私が」だケーンか!なんでこんなことを思いつかなかったんだケーン……。

 

後に続く文章もそういうことだったのかケーン…。

まあ、鳥人間も大学生の時にこの本を買って、注釈を読んで理解できたところが多かったから、気落ちしなさるな。

 

どうだい?暇なときに学習するには最適だろう?

鳥人間(Birdman)
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英検1級の長文よりも難しい『英文をいかに読むか』

雉(Kiji)
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暇をつぶせすぎてしまうケーン…。
でも、この問題集を解いていれば、英検1級恐るるに足らず、だケーン?
文章が込み入っている、という意味では英検1級よりも難しいよ

英検1級の長文問題の難しさは「時間制限の中で難しい単語が入った文章を読んで問題を解く」という難しさだからね。

英検1級の長文は、複雑でどのように解釈すればいいかわからない、というような文章はそこまでない

逆に、この問題集は辞書を使って単語の意味が分かっても、考えないと意味が取れないということがある。さっきの雉のようにね。

どちらがレベルが高いとかそういうことでなく、難しさの質の問題かな

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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速読か、精読かの違い、ということだケーンね。

この本は地道に読んでいくとして、雉は文法が苦手だケーン。やはり、TOEICとかで文法を勉強したほうがいいケーンか?

文法のおさらいなら『基礎英文法問題精講』

わざわざ高い受験料出してTOEIC受けなくていいよ。

文法なら『基礎英文法問題精講』を解くといい。

鳥人間(Birdman)
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基礎英文法問題精講
鳥人間おすすめの文法問題集

中原道喜『基礎英文法問題精講4訂版』旺文社(アマゾンへリンク)

雉(Kiji)
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あっ!高校で買わされたやつだケーン!

めんどくさくて、あんまり使わなかったんだケーン……

そういう人は多いね。

鳥人間も受験生時代は文法をバカにしてたから、大学生になって文法をやり直す時に買ったんだ。

 

不思議なのだが、いつブックオフに行っても、新品同様のこの本が売られている……

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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わかったんだケーン、家に帰ったら探してみるんだケーン。

でも、これはどうやって使えばいいんだケーン?

苦手な分野があれば、まずはそこから解く。

 

解いてみて理解が不十分なところ、わからなかったところは文法書の該当項目を探して読み込む

そして、再度解く。この繰り返し。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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ううむ……地道な訓練だケーン

 

だから雉も鳥人間も受験生のときにサボっていたケーンね。

うん、やっぱり長文読解とか、聞き取りとか、「英語を使っている」という実感がある分野を重視しがちだからね。
また、妻鳥氏の本から引用してみようか。
鳥人間(Birdman)
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まだ英語をやり直して間もない頃、私が大変お世話になったのが『基礎英文法問題精講』(旺文社/中原道喜著)です。(中略)「基礎」といっても十二分以上に手ごたえがあり、マスターしてしまえばあなたの英文法は怖いものナシ!コンパクトながら、実によくできた教材です。実はこの『基礎英文法』を、準1級に合格した知り合いにプレゼントしたことがあります。文法が不正確だと言っていたので、喜んでもらえると思ったのですが、彼女は少しいやな顔をし、黙ったまま本を開けてみようともしないので、私は困ってしまい「基礎とついているけど、これがとっても難しんだよ」と言ったことをよく覚えています。妻鳥千鶴子『CDBOOK英語資格三冠王へ!』明日香出版社42‐43

雉(Kiji)
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……身につまされるケーンね。
鳥人間も大学生の時にこれを読んで以来、基礎固めこそ一番大事であり、安易な速習方法には手を出さないように心掛けているんだよ。

 

この本をよく引用するのも、自らへの戒めといったところかな。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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よし、雉も基礎固めをしながら、『英文をいかに読むか』を地道に読み進めるんだケーン!

 

月額6,480円でレッスンが24時間受け放題!




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