甲種火薬類取扱保安責任者の試験を昨日受けてきた。

３月にも「知的財産管理技能検定３級」を受験してきたけどな（合格）。まあ、とにかく、今日は「甲種火薬類取扱保安責任者」試験について語るぞ。

火薬類取扱保安責任者が必要な職場は以下の通り。

かいつまんで言うと、火薬類を一定以上保管、使用する業種で必要となる資格だ。花火とか、工事用の爆薬とかを扱うような業種で。甲種を取っておけば、大は小を兼ねる、といったところだね。

 

ちなみ、受検料は令和6年度で18,000円。あとは、受験申し込みの時に、住民票も提出しなければならない。

 

受験に必要な書類は、「受験地の公益社団法人全国火薬類保安協会都道府県試験事務所（都道府県火薬類保
安協会内）」で手に入れられる。

乙種第４類危険物取扱者試験とか、第１種衛生管理者試験くらいの難易度かな。

いずれも、過去問を過去５年分くらいやりこんで、わからないところを、テキストで確認すれば１か月くらいで充分に合格点はとれるはずだよ。

「火薬類取締に関する法令」が20問、「一般化薬学」が20問、いずれの科目も12問以上の正解が必要だ。

 

乙四は
１．危険物に関する法令
２．基礎的な物理学及び基礎的な化学
３．危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

 

第一種衛生管理者は
１．労働衛生
２．関係法令
３．労働生理

 

と３科目ずつあるが、火薬類取扱保安責任者試験は「法令」と「法令以外」の２科目にまとめている感じだね。鳥人間は乙四も第一種衛生管理者も合格しているので、肌感覚として、いずれも同じくらいの難易度と言える。

そうだね。まず過去問をアマゾンで手に入れた。

甲種 火薬類取扱保安責任者 過去問題・解答解説集 2024年版

最初に解こうとしたときは、全く何が書いてあるかわからなかった。そこでインターネットで検索したら、「香川本」なるテキストが一番良いとの情報を得た。

この「香川本」は各県の火薬類保安協会で「完全対策」の名前で売られている。鳥人間は、受験申込時に購入したよ。

どうも、香川県砕石事業協同組合が発行しているから、そう名付けられたらしい。

 

ともかく、最初は過去問が解けないので、過去問の内容に該当する部分を香川本で勉強する、ということを１か月続けたら、７月末にはもう、過去問の正解率が８割を超えていたよ。

 

あと、試験日の９月１日まで、１日に1回分の問題を解いて実力を維持していた。正直、早く試験を受けたかったよ。

試験日の翌日には回答が発表（公益社団法人　全国火薬類保安協会へリンク）されていたよ。

 

鳥人間の成績は次の通り（自己採点）。

 

１．火薬類取締に関する法令……17問/20問
２．一般化薬学……17問/20問

 

12問以上が合格だから、マークミスがない限り合格は確定だね。サービス問題でうっかりミスがあったり、計算問題でミスがあったりで、取りこぼしてるね。

体感的には、過去問５年分をしっかりとやりこんでいれば、わからない問題があっても、消去法で答えが導けたね。

 

この試験は「以下のイ・ロ・ハ・ニの４つから正しいものを２つ選べ」という独特のスタイルなんだ。

1. イ、ロ
2. イ、ハ
3. イ、ニ
4. ロ、ハ
5. ロ、ニ
6. ハ、ニ

以上のように、答えの選択肢が６パターンある。

 

だから、４つ文章の内、これまでに出ていないものがあっても、他の３つが過去問の知識で分かれば、消去法で正答が導けるのさ。

しかも、今年は問題が香川本の意表を突くものが多かった。

例えば法令の方の計算問題で香川本に次のような記載があった。

この部分を読んで油断して、硝安油剤爆薬と含水爆薬の換算方法を勉強していない人は法令の問１１，１２が解けなかっただろうね。

 

また、問１５では火薬類取扱所または火工所に関する問題で、「導爆線の１日の消費見込み量がどれくらいまでなら火薬類取扱所を設けなくてよいか」が尋ねられた。

 

香川本６８ページだと、「導爆線と制御発破用コード」のそれぞれの数字が書かれているが、「出題されたことはない」とのアドバイスも書いてある。

 

出題者が香川本の裏をかいてきているのかな？と試験中に考えてしまったよ。

 

でも、他の選択肢は過去問で問われている内容だったので、きちんと理解していれば、消去法で解ける問題だよ

そうだね。雉も鳥人軒の植物の成長に関して報告してくれよ。