普通、英検1級に合格した人はTOEICとか国連英検を受けてるイメージだケーン。
じゃあ、今日は技術英検について説明しよう。
技術英検とは
「技術英検(技術英語能力検定)」は、英語文書作成力を客観的に評価する、国内唯一の資格です。
4技能が要求される他の検定と比べ、文法的に正確で、明確・簡潔(技術英語の3C:Correct, Clear, Concise)な表現の要件を満たした英語力が求められます。
難しそうだケーン?
1級はマークシートと記述だな。ちょっと表にしてみよう。
級 | 形式 | 求められるスキル |
プロフェッショナル (旧工業英検1級) | 記述式 | 技術英語の3Cを理解し、正しく、明確に、簡潔に書くことができる。 実務文書の種類(マニュアル、仕様書、論文、eメール等)に応じてスタイルが異なることを理解しており、正しく使いわけることができる。(実務家向け) |
準プロフェッショナル (旧工業英検2級) | プロフェッショナルと同様 | プロフェッショナルと同様 (実務家向け) |
1級 (旧工業英検準2級) | 記述式とマークシート | 科学技術に関する英文を読むことができる。3Cをベースに、英語実務文書の要約、議事録、eメール等の短文が書ける。 |
2級 (旧工業英検3級) | マークシート | 科学技術英語の語彙力があり、構文・文法を理解している。 |
3級 (旧工業英検4級) | マークシート | 科学技術英語の基礎的な語彙力があり、構文の基礎を理解している。 |
一般社団法人日本能率協会JSTC技術英語委員会ホームページを参考に管理人が再構成
2級までがマークシート、1級から記述式とマークシート、準プロフェッショナルからは記述式のみ
4級や3級だと英単語や日本語があって、対応する訳語を3つの選択肢から選んだり、和訳や英訳の選択、穴埋めなどがマークシート形式で問われるよ。
サンプル問題も公開されてるから、リンク先を確認するといい
内容的に、高校レベルの英文法がしっかり理解できていれば、あとは単語を知っているかどうかだね。基礎がしっかりしてる人であれば、単語を覚える時間だけで合格できるよ。
このレベルの単語は結構英検1級にも出てくるから、英検1級対策としてもちょうどいいと思う。
後は英文和訳1題(2題から選択)、和文英訳が2題(3題から選択)だね。表にまとめると次の通り。
技術英検1級出題内容
No. 出題形式 問題数 配点 解答形式 求められるスキル Ⅰ 英単語英文解説 5 20点 マークシート方式 科学・技術に関する英文を読むことができる。英文資料の要約、議事録、英文E-mail等の短文が書ける。 Ⅱ 英文空所補充1 3 30点 Ⅲ 短文リライト 5 30点 Ⅳ 英文空所補充2 4 20点 Ⅴ 英文(70〜80words程度)和訳
[2つから1つを選択]1 30点 記述式 Ⅵ 和文(100〜130字程度)英訳
[3つから2つを選択]2 70点
難しそうだケーン。
ちなみに、プロフェッショナルはどんな感じだケーン?
技術英検プロフェッショナル・準プロフェッショナル共通問題
No. 出題形式 問題数 配点 解答形式 求められるスキル Ⅰ 英語長文(800words前後)の
英文要約2 50点 記述式 科学・技術分野の英語文書を読みこなし、かつ正しく、明確に、簡潔に書くことができる。文書のスタイルは種類(マニュアル、仕様書、論文等)に応じて異なることを理解しており、正しく使いわけることができる。 Ⅱ 和文(200~300文字)英訳 1 30点 Ⅲ 冗長和文(500文字)の英文要約 1 40点 Ⅳ テクニカルライティングの考え方 2〜3 40点 Ⅴ 冗長英文のリライト 1〜2 40点
技術英検1級の勉強方法、使用した参考書について
また列挙しようか。
- 『技術英語ハンドブック』(一般社団法人日本能率協会 JSTC技術英語委員会)
- 『技術英検1級問題集』(一般社団法人日本能率協会 JSTC技術英語委員会)
- 『工業英検2級対策』(日本工業英語協会・発売 日本能率協会マネジメントセンター)
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まず「1」のハンドブックは「技術英検2・3級用」と銘打っているが、1級の作文で使える単語が結構あった。
基礎例文500文、基礎単語1600語。
どうだい、この1冊マスターすれば、単語問題で8割以上取れると思わないかい?
もちろん、鳥人間は覚えたんだケーンね?
それから、ひたすら見る回数読む回数を増やした。
これで、一通り解いて、解けなかったところ、解けたけど自信がないところをマーカーする。
あとは、知らなかった単語をマーカー、その単語をノートに書き写す。
こうすれば、いちいち問題集をパラパラしなくても、弱点の単語の復習ができる。
まだ、あるんだケーンね?
あとは、和訳と英訳の練習。
これは口頭英作文ができるようになるまでひたすら音読。
時々文章を一部変えて自分で作文したりした。
「3」の工業英検の本は?だケーン
これは参考までだな。あえて必要とは言わない。
でも技術論文、技術英文マニュアル、技術カタログ、技術英文プロポーザルや契約書、それぞれの場合の英語の書き方、考え方が載っている。
プロフェッショナル受験を考えている人は一読の価値ありだ。
さらに、演習問題も290題載っているからね。
力がつくこと請け合いだよ。
技術英検の難易度と合格への道
例えば、題126回技術英検1級の語彙問題で
backlash(がたつき、ゆるみ)
という単語が出てくるんだけどね。
これが英検1級の『パス単第4版』76ページに出ている。
ちなみに、こないだの土曜日に受けた試験では
glacier(氷河)
という単語で出ていた.
『パス単』には載ってないけど、英検1級、作文対策には小学生向け教科書がよいで取り上げた、”Everythig you want to know~”シリーズに出てきたよ。
reinforcement(強化)
という単語が『パス単4版』の178ページに、見出し語ではないが、載っている(見出し語は動詞のreinforce、reinforceementは参考として掲載されている)。
なにか、コツとかないんだケーン?
そして、合格点は120点以上だ。
だから、まずはマークシートで確実に8割以上、できれば9割は確保したい。そうすれば、記述は40点以上とれば合格できる。
もちろん、記述に対応できる実力をつけることが一番良いのは言うまでもない。
しかし、記述に関しては、分野によって出来が違うと思う。
例えば、文系の人がCADや光学、建築関係の専門の英文を訳すのは、英語の知識だけではうまく訳しきれない。
また、英訳問題も同様だ。
だから、まずは知識で解けるマークシートを確実に処理すること。
本番は焦りがあるから、全問正解できる実力があっても取りこぼしはあるしね。
マークシートでまずは8割を確実にとろう。
英検1級対策にも効果的な技術英検~受験に「意味がない」わけではない~
技術英検の本質は、簡潔で正確な表現ができるようになることだ。これは、英検1級の英作文や面接で非常に重要になってくる。
また、さきほども言ったが技術英検3級や4級の単語が英検1級の長文や語彙問題で出てくることもあるから、よい相乗効果が生まれると思う。
- 『技術英語ハンドブック』(一般社団法人日本能率協会 JSTC技術英語委員会)
- 『技術英検1級問題集』(一般社団法人日本能率協会 JSTC技術英語委員会)
- 『工業英検2級対策』(日本工業英語協会・発売 日本能率協会マネジメントセンター)
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