英語の上達に必要なのは単語力か、発音(聴解)力か

雉(Kiji)
雉(Kiji)
ケーン……単語力か、聴解力か、どちらが重要か、だケーン…
ん?どうしたんだ、ハムレットみたいなことを言い出して?
鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)
雉(Kiji)
雉(Kiji)
実は、最近「英語の上達に英検1級の語彙のような難しい単語は必要ない。英語を正確に発音できて、聞き取れるようになれば中学校までの英単語で事足りる」というような意見を耳にしたんだケーン。

極端だとは思うケーンが、実際どうなんだろうと悩んでいたんだケーン。

悩んでいる、ということは「その主張はどこかおかしい」と思っているということだな。

よし、今回は鳥人間が信頼する杉本宣昭氏の著作を引用しながら、検証をしていこう。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)
雉(Kiji)
雉(Kiji)
お願いするだケーン。



結論:単語力、発音(聴解力)、双方重要

先に結論を言ってしまえばどちらも重要

英語の両輪のようなものである。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
雉(Kiji)
身も蓋もないんだケーン……その結論にいたる過程をしっかり教えてほしいんだケーン
ん-とね、まず「雉、発音の勉強をする【英検1級二次試験にも効果あり】(内部リンク)」で紹介した「スギーズDVD」の考案者が杉本宣昭氏なんだけど。

 

この人、経歴が面白くてね。

 

高校時代に受験勉強そっちのけで、英語音声学にハマってしまって、昭和35年、青山学院大学に入学したころには発音は完璧になっていた

 

どれくらいかというと、当時横浜の伊勢崎町にあった「GIと日本人が楽しく語りあえる憩いの場」でGI(アメリカ兵)に「お前、アメリカはどこの出身だ?中西部のどこかか、カリフォルニアだろう」と言われるようになった、レベルだったらしい。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
雉(Kiji)
ケーン……受験勉強そっちのけ……ということは他の受験生ほど英語の単語も覚えてない、ということだケーンね。

 

それなのに、アメリカ兵にアメリカ人と間違えられるなんてすごいんだケーン!

昭和39年ハワイに留学するも……

そうだね、それから杉本氏は昭和39年ハワイ大学に留学する。

 

例によって「生粋の日本人」と言っても信用してもらえない。そのおかげで、英語が母国語並みに話せる人と同様に、すぐに大学の単位を取得するコースに入った。

 

しかし、ここで困難にぶつかる。

 

ここからは少し引用してみようか。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

しかし、これからが大変で、話す方は全然問題なくても、読み書きでは単語力の不足が重くのしかかってきた。なんせ、毎日百頁以上の教科書を読んでいかないと間に合わない。頁ごとにいくらか知らない単語にお目にかかる。そうかといって、これらを全部辞書で引くわけにもいかない。時間的に余裕がないのである。
杉本宣昭『わが英語渡世~ニューヨーク・ビジネスはエキサイティングだ』ぱる出版p166

発音が完璧でアメリカ人に間違えられる杉本氏でも、単語力が不足しているから大学での予習復習の効率悪くなってしまっている。

 

しかも、英作文に苦労するということは、同じ内容を口頭で話そうとしても、いいたいことは伝えられないということになる。

 

考えてみてほしんだけど、発音と聞き取りが完璧であっても、相手が話している単語で聞き取れないものがたくさんあったら、その人の言っていることを理解できるかな?

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
雉(Kiji)
ケーン……1つや2つの単語がわからない程度ならその都度聞き返せばいいケーン。

 

でも、3つも4つもわからないとなれば、会話が成立しないんだケーン。

そうだね。

 

この杉本氏もハワイ大学で語彙や読解力、作文力を鍛えられてから、昭和42年にニューヨークの広告代理店で働くことになる

 

自分ではアメリカ人と変わらないくらい英語が上手いと思っている杉本氏が、書いた文章を上司から厳しく訂正された、との記述もある

 

つまり、発音や聞き取り、単語力だけでは不十分で、生きた表現を適切なタイミングで使える能力が、英語の上達には不可欠であるということがわかるね。

鳥人間(Birdman)
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正しい発音の習得は英語の基礎固め

雉(Kiji)
雉(Kiji)
結局のところ、泥臭い反復練習が必要となるケーンな?
そうだね、面白いのはこの杉本氏自身が、発音の大切を一番説いているということさ、ちょっと引用してみよう。
鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

このような私個人の体験から確信を持って言えることは、英語がうまくなりたいなら、まず発音をマスターすることである。アメリカ人に間違われるほど上手になる必要はないだろうが、相手の発音を聞いてわかり、こちらの発音もよく理解して(聞き取って)もらえる程度に上達するには、特別な能力とか、長い時間は必要ではない。発音の専門家について学べば、三~六か月(週に二回のレッスンで)ぐらいで習得できる。
前掲書p134

この引用について解説をすると

 

1.まずは発音を完璧にすること必要だ
2.「1」により自分の言っていることを相手に伝え、相手の言っていることを理解することができる

 

ということになるね。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
雉(Kiji)
ケーン……おっしゃる通りだケーン。
つまり、正しい発音を習得することこそが英語の基礎であるということ。

 

そして、その土台の上に、単語力であったり、作文力がある

 

この単語力や作文力を鍛えるには、杉本氏がしたように、大量の英語の本を読んでまとめる、ということが必要になってくるわけだ。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
雉(Kiji)
結局のところ、生きた英語にたくさん触れて、自分でも作文できるようにならないと駄目だケーンね。

発音・語彙・作文をバランスよく上達させるには英検が一番

それで、鳥人間の体験を話させてもらうよ。

 

発音、語彙、作文、会話の能力を向上させることができたのが、英検1級なんだ。

 

鳥人間の場合、読解力はあったから、一次試験に合格するために徹底的に語彙を増強した。

 

そして、「【鳥人間の受験体験】英検1級の面接(二次試験)対策~対面訓練をしない場合~(内部リンク)」でも説明した通り、二次試験で苦戦した。

 

苦戦した理由というのが、しゃべるためのトピックに関する理解が足りていなかった。理解が足りていないということは、トピックに対する自然な英語の文章も読み込んでいないということだった。

 

だから、上のリンクの記事で説明したように、トピック内容に関する英語のサイトを片っ端から読んでいったんだよ。

 

そして、なにより、大学時代の杉本氏のDVDを買って練習していたんだ。だから、二次試験で相手の言うことが聞き取れないということや、こちらのスピーチが相手に伝わっていないということがなかったんだよ。

鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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そうすると、発音の練習はスギーズのDVDをやったほうがいいケーンか?

英語発音教材 ネイティブ並みの発音、英語耳、英語脳が同時に身に付くDVD(ビデオ)-スギーズPERシステム
(アマゾンへリンク)

いや、あればいいけども、前に説明した中村駿夫『英語 万国音標文字 発音記号の正しい読み方』昇竜堂(アマゾンへリンク)をやりこめば問題はない。こちらは300円強だしね。
鳥人間(Birdman)
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雉(Kiji)
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ケーン……やっぱり、発音をコツコツ練習して、文章もたくさん読みこんでいくしかないケーンね!

よし練習するぞ、だケーン♪



まとめ

雉(Kiji)
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なるほど、発音と語彙力は独立しているのではなくて、車の両輪のようにバランスよく成長させなくてはならないケーンね。今日は次のことがわかったんだケーン!

 

  • 正しい発音の習得は英語の基礎固め
  • 発音が完璧でも語彙力の増強、作文の訓練は必要
  • 4技能をバランスよく成長させるには英検1級がよい

これからも英語学習に役に立つ情報を発信していくケーン!

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