こんにちは、案内役の雉だケーン。今回は、鳥人間の書斎整理を手伝っていたら、単語帳を見つけたんだケーン!英検準1級に合格した人にぴったりの単語帳らしいので、紹介するんだケーン!
整理とお礼を兼ねて、欲しい本があればいくつか持っていいぞ
バサバサバサバサ
一時間後
しばらく読んでいないとはいえ、まだまだ必要な本が多いようだ。
池田和弘の『英単語こうすれば早く覚えられる!』シリーズか。
これはいい単語集だよ。
昔、ブックオフで、この本のCDのみが100円で売られていてね。
買ってみたら良かったので、本体である本も注文したんだ。
やはり、出来がよかったので、シリーズ全部注文した、という次第さ。
詳しく教えてほしいんだケーン!
今回は掃除を雉に任せきってしまったから、特別に詳しく説明しよう。
『こうすれば早く覚えられるシリーズ』はここがすごい!学習した単語を忘れてしまうことを前提に作ってある
- 『英単語こうすれば速く覚えられる! 【CD付き】』日本実業出版社
- 『ビジネスの英単語―こうすれば速く覚えられる! 』日本実業出版社
- 『日常生活の英単語―こうすれば速く覚えられる!』日本実業出版社
『旅と遊びの英単語 こうすれば速く覚えられる!』日本実業出版社
いずれもアマゾンにリンク
鳥人間は最初に「2」の『ビジネスの~』のCDを100円で見つけて興味を持ったんだ。
CD別売なら、全部そろえると高いんじゃないかケーン?
それに、CDはなくてもいい。
本の単語の配置が革命的なんだ。
学習した単語を忘れてしまうことを前提に作ってある
左ページの日本語分の中に英単語があり、右ページに英単語と発音記号、意味が書いてある
ちょっと引用してみようか
思い入れのある、『ビジネスの~』の最初の方の見開きを紹介する
定年(26ページ)
日本の企業のretirement age は55歳が普通であるが、life expectancyの伸長により近年はこれが60歳にextendされる傾向にある。定年で退職する場合にはretirement payがlump sumpで支払われる。
(27ページ)
retirement age【※本来は発音記号があるが、省略、以下同様(管理人注)】名 定年、停年
life expectancy名 平均寿命
extend 動 延長する
retirement pay 名 退職金
lump sump 名 一括払いの(金額)、合計総額
池田和弘『ビジネスの英単語―こうすれば速く覚えられる! 』日本実業出版社
そこには、「労働基準法」を「制定する」、「改定する」や「有給休暇」という単語が出てくる。
これらの単語は、英検1級の英作文や二次試験の面接でよく使う単語だね。
「定年」や「平均寿命」、「退職金」、「一括払い」を英語ですぐには言えないんだケーン……。
でも、日本語の中に混じっている英単語ならなんとなく、意味が想像できるんだケーン。
普通、単語集って覚えようと思って気合を入れても、翌日には「英単語に相当する日本語」すら覚えていないことが多いよね。
あとは、大抵は1つの単語に1つの例文があるから、全部の例文を音読しようとすると結構な時間がかかる。
でも、この単語集は一定のお題、さっきの例でいえば「定年」に関する日本語の文章の中の一部が英語になっている。
つまり、同じ文脈で使われる単語を一度に数個、日本語の文章の中で読めるわけだ。
確かに「lump sum」だけを見ても意味が分からなかったけど……
定年で退職する場合には、「退職金」が「lump sum」で支払われるという文章であれば予測はできるケーンね。
普通、退職金は退職した時にまとめてもらえるな、と考えて、「まとめて」というよううな意味だろうな、と推測ができるんだケーン。
もう、雉は「lump sum」を覚えたんだケーン。
もう一つ工夫があって、それがCDの収録方法なんだ。
CDは1単語を高速で2回繰り返すのみ
retirement age, retirement age
life expectancy, life expectancy,
extend, extend
……というように、日本語訳や例文を読み上げることなく、ひたすら英単語を2回ずつ高速で読み上げる
なにか、深い理由があるんだケーンか?
そこで、まずさっきの文脈の利用を考えたらしい。
次に、読めない単語は聞き取れないという哲学から、正しく音読するために、見開きの右のページで発音記号付きの単語が並んでいる。
さらに、接触回数が多ければ記憶に残りやすい、ということから、見開き右のページをひたすら音読できるように、各単語を2回ずつ高速で読み上げるCDがある、ということだ。
全ページ終えたら、左ページにあるマーカーの単語を見て、意味がすぐに出なければ必死で文脈から考えて思い出して、わからなければ、右のページを見る。
慣れてきたら、右のページにある日本語を見て、英語にする訓練だね、
それで、その単語を10回くらい音読してを繰り返す。
仕事から帰ったら、CD聞きながら、CDの後に続いてシャドーイングしたり、とかしてたね。
もっとも、『旅と遊びの~』だけはCDが手に入らなかったから、音読メインだったかな?
もう、それ英検1級の受験対策じゃないのかケーン?
英検1級の語彙対策としては遠回りだが、作文や二次試験対策にぴったり
けど、鳥人間の場合は、「一人で英語圏に置き去りにされた場合でも、なんとか生活をしていけるレベルの英語力」が欲しかったんだ。
それこそ「お玉」とか「鍋」とか「スープをすくう」というような日常的な単語や表現を知っていないと意味がないと考えていたんだよ。
確かに、英検1級の『パス単』とか過去問を集中的に解けば検定試験は合格できるだろう。
だけど、高級な英文が読めて、しかも日常的な表現もできる、という水準でなければ、合格した、と胸を張っていえるのかな、とも思っていたんだよ。
と、ともかく、この4冊は面白いケーンね。
「脂っこい」とか「中華鍋」とか「平行四辺形」とか教科書では見ない単語が多いんだケーン。
雉もこの単語集を勉強するんだケーン。
なんなら、左ページにある日本語を英訳すれば、力がつくと思うよ。