漫画雑誌『ギャグ王』名作選~6.『もけけ日記(ダイアリー)』~

雉(Kiji)
雉(Kiji)
鳥人間、また『ギャグ王』の漫画について教えてほしいんだケーン!

 

今日は再販されてなくて、しかも人気があった、みたいのが知りたいんだケーン!

結構な無茶ぶりだな……

 

基本的に復刊ってのは、カルト的人気があるからされるのであって……ん?そういえばちょうどいいのがある。

 

連載当時、鳥人間が「取り立てて熱心に読むわけではないが、なぜか毎号毎号読んでしまう」という漫画があった。

 

それを紹介しよう。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

雉(Kiji)
雉(Kiji)
お願いするだケーン♪



桜井蓮哉の『もけけ日記(ダイアリー)』はギャグ王の『こち亀』

今回紹介するのは『もけけ日記(ダイアリー)』。

 

作者は桜井蓮哉で、1994年5月号から1997年2月号まで連載された。

 

内容は、4コマ漫画で、謎の生物「もけけ」と主人公の中学生・由良たちが織りなす日常を描いた漫画だよ。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)
『もけけ日記』単行本1・2巻表紙画像
『もけけ日記』単行本1・2巻表紙画像
過去に紹介した『うめぼしの謎』(内部リンク)や『勇者カタストロフ』(内部リンク)、『殺し屋ジョージ』(内部リンク)と同じく、創刊号からの連載組だね
鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

漫画全巻ドットコム

雉(Kiji)
雉(Kiji)
これも、『うめ謎』、『勇者カタストロフ』と同じくらいの時期に連載終了しているケーンね。
そうだね、ひょっとしたら編集部の意向かもしれないね

 

まあ、そんなことはともかく、内容だ。

 

ある日庭に大きなたわしのようなものが落ちていた。主人公の中学生・由良が調べてみようと近づくと、頭と手足が生えてきて、だちょうのような生物になった(下図)。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

もけけ初登場のシーンの画像
桜井蓮哉『もけけ日記』1巻エニックスp5から引用
そして、由良はこの生物を「もけけ」と名づける

 

当初、父は動物を飼うことに反対するが、頭髪の薄い父の頭に髪にようなものを、もけけが置くと、父は飼う許可を出すんだ

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)
父が許可する画像
前掲書p6から引用

雉(Kiji)
雉(Kiji)
なんとも現金だケーン……

って、これ、小さなもけけじゃないかケーン?

そうなんだ、ちいさなもけけが3匹いて、それぞれ「みけけ」、「うけけ」、「めけけ」
鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

みけけうけけめけけの画像
前掲書p7から引用

雉(Kiji)
雉(Kiji)
ややこしいんだケーン……って、由良ちゃんも区別できていないケーン!
そうなんだよ。

この小さなもけけ達は、3匹以上出てくることもある

 

基本的に、主人公の由良や仲間が食べ物を食べていると、こっそりもけけ達が食べ物を食べに来て、由良たちが妨害する、というのが4コマ漫画の流れになっているよ。

 

基本的に、主人公の由良の同じ中学のクールな冴子(さえこ)男勝りな玲(あきら)を中心に話が進んでいく。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)

冴子の画像
『もけけ日記』第2巻p5から引用
玲の画像
前掲書p5から引用
雉(Kiji)
雉(Kiji)
それで、この漫画の面白さはなんだケーン?
それを語る前に、『ギャグ王』という雑誌の連載作品の当時の水準を説明した方がいいな。

 

当時、小学生から中学生だった鳥人間にとっても、「極度に面白い漫画」か「極度につまらない漫画」の両極端に分かれていたように思う。

 

「極度に面白い漫画」というのはすでに復刊リクエストが通っているような漫画のことだね。

 

でもね、この『もけけ日記』は連載されていれば、必ず読んでしまった

 

読めばつまらなくはない。クスッと笑えるところもある。しかし、この作品が読みたいがために雑誌を買う、というわけでもないが、これが連載されていることにより、全体の質が安定する。

 

そんな印象だった。『週刊少年ジャンプ』でいうところの『こち亀』だね。

 

『こち亀』を読みたいがために『ジャンプ』は買わないが、あれば読むし、面白い。そして連載していることによって、紙面が安定する。

 

隠れた名脇役、そんなポジションの漫画だったな。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)
雉(Kiji)
雉(Kiji)
ケーン……そうなことを言われるとますます読みたくなってきたんだケーン!

 

再販が駄目なら、電子書籍ではないのかケーン

復刊なし、電子書籍なし

うん、調べてみたが、残念ながら。

 

復刊も電子書籍もなかった。

 

つまり、読みたければ漫画喫茶を探すか、中古での購入、ということになるね。

 

アマゾンでは2巻がなぜか2万円を超えていた。

鳥人間(Birdman)
鳥人間(Birdman)
雉(Kiji)
雉(Kiji)
ケーン……じゃあ雉は鳥人間に借りるんだケーン♪

 

しかし、雑誌の連載されている他の漫画によって、漫画の面白さの体感が変わるというのも不思議なものだケーン。

 

また『ギャグ王』の話を聞かせてほしいだケーン♪



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